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レビュー:進化する南無阿弥陀仏
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    価格: ¥ 2,420
    ショップ: 楽天ブックス
    コメント:念仏というと我々は声に出す南無阿弥陀仏を考えるが、もともとは仏を念ずるであり、仏の徳やその姿を念ずると言った、観の行だったが、中国では善導によって、さらに日本では法然によって称名という唱える行と考えるようになった。その行が簡単(易行)であり、かつ確実であるという考えになっていく点を「進化」の観点で捉えようという興味深い視点の書だ。

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    JUGEMテーマ:Book review

     

    著者の平岡聡氏は浄土宗系の方のようであるが、著書はそう偏らない広い視点で大乗仏教を見ようとしている。本書も進化論的視点で念仏の変遷を捉えようというもので、極めて意欲的である。この辺りは私自身の関心ともあっている。念仏は本来は仏の徳や姿を観る行であり、止観の観に相当するものだ。ところがこれが仏を唱えるという称名と同じと日本では考えるようになっていくには、中国では善導、そして日本では法然が大きな役割を話している。その辺りを著者はこれらの宗教者がどう言った考えで、念仏を称名こそが重要だと捉えていったかを歴史的、思想的に議論している。日蓮宗の唱題も方法的には同じようなことなので、これについても論じているのは総説的にも重要だ。本書は進化という観点を持ち込んで行こうということだが、宗教には下降史観的なブッダがいた昔は良かった、がその後だんだん悪くなる、その最終段階の末法の世で救われるために、簡単な行である称名が重要だとするのは確かに一つの在り方だろう。一方ブッダは何を考えていたのかと先祖の考え方を検討し直すというのがまた行われ、現在のマインドフルネスや上座部仏教への関心などはむしろそういった流れを示していると思う。このあたり淘汰の圧力がどういったものかにもよるので、単純に進化論を当てはめて理解が進むというわけでもない。思想史、宗教史、仏教史として、進化とは何かも今後議論する必要があろう。

    | レビュー | 18:04 | comments(0) | - |
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